28Jun

納税義務の判定については、タイムテーブルやボックスを描いたりして資料をまとめることが、受験上、効率的に正解を導き出すためのテクニックです。特に、合併・分割等では法人がいくつも出てくるので分かりにくいですよね。今回は、合併や分割等で出てくる「基準期間に対応する期間」を探し出すためのポイントについてご紹介します。
「基準期間に対応する期間」とは、平たく言えば、相手の基準期間(法人であれば、その事業年度の前々事業年度)をベースとして決められた納税義務の判定に使う自分の期間のことです。こう表現すると何となくイメージがつかめるかと思います。
細かなところは、教科書で確認していただきたいのですが、まずは全体を押さえるためのポイントをお伝えします。
よく条文では、「基準期間に対応する期間」とは、「●●法人の●●のあった日の属する事業年度開始の日の2年前の日の前日から1年を経過する日までの間に終了した▲▲法人の各事業年度」、あるいは「・・・開始した▲▲法人の各事業年度」とありますよね。これって最終的には覚えてしまうものなのですが、ちょっとわかりにくいですよね。
だから、最初に整理して把握しておきましょう。
終了・・・合併、分割(分割等の子法人2年目まで)
開始・・・分割(分割等の子法人3年目から、分割等の親法人)
ある程度、納税義務の免除の特例を学習してきた方も、こうやってまとめておくと、復習するときに少し負担が軽減されるでしょう。
ややこしい論点はこまめにポイントを復習して脳内でイメージできればよし、として次々と回転させて知識の定着を図り、知識の感度を高め取捨選択のスピードを上げられるようにしましょう。