29Mar

税理士試験 消費税法の受験生の方なら、「仕入税額控除」の論点がいかに重要かは既に十分承知していると思います。だから、多くの受験生は、仕入税額控除の問題を解いたり、法30条の条文を読み込んだりして、この論点にだいぶ慣れてきているかと思います。
でもね、それくらい慣れている論点でも、本試験当日に間違えてしまうことってあるんですよ。なぜだと思います?
それは、同じ「仕入税額控除」の論点でも、「いつも解いている問題と言い回しが違うから」です。
言い回しをちょっと変えられると分からなくなるのは、結局は「本質的な理解がアヤフヤだから」なのですが、もう一つの理由として挙げられるのは、「受験指導校や教材に飼いならされてしまっているから」ではないでしょうか。
試験委員は、特定の受験指導校や教材だけに精通している受験生を合格させたいのではなく、社会の中で活躍する人材を合格させたいと考えているはずです。
では、そういう試験に合格するには、受験生はどういう準備をすればいいか?
常に広い視野で物事を捉えて正確に判断できる、そうのような頭の使い方をトレーニングしていけばいいのです。
たとえば、「仕入税額控除の計算方法」については国税庁のサイトで、このように説明されています。→ https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6401.htm
これを読んで計算パターンをイメージできますか? 理論対策として捉えた場合、文章を読んで頭の中にスーッと入ってきますか?
もし、「できる」のであれば、今のあなたの学習方法は本試験向きです。着実に本試験に向かって合格する力を付けていると思います。
でも、もし、「できない」のなら、「今、気付いて良かった!」とまず考えて下さい。そして、このような表現に慣れましょう。注意してほしいのは、表現に慣れるのであって、受験上、計算方法の確認や条文暗記は、これまで使ってきた基本テキストをベースにしてください。決して、手を広げ過ぎないこと。
このような学習方法を愚直に積み上げていくことで、必ず自信をもって自分で解答を導き出すことができるようになると思います。