12Aug

受験を終えて一区切りついたら、ひとまず、勉強のことは忘れて、思いっきり遊んでみたらいいと思います。受験シーズンってどうしても籠りがちになってしまうので、終わったら、外の世界をたくさん堪能して欲しいです。
ただ、「遊ぶ」といっても、それなりに目標を持った方が、より深いところで楽しく新しい趣味が増えたりして、人生を豊かにしてくれると思います。
たとえば、もう7月くらいから日本の各地で夏祭りが開催されていますが、この「お祭り」って日本人にとって大切な文化なのですね。カッコイイ言葉を使えば、心のよりどころっていうのかしら。「お祭り」を軸にして、色んな人と触れ合えて協力して何か一つのモノを作り上げていく、そんなプロセスが体験できるところが好きです。
また、「お祭りに行こう」って、人を誘って親しくなるきっかけも作れます。行った先の地元の名物を頂いたり、浴衣を着たり、交通機関の時刻を調べたりなど・・・一つ一つ考えながら、慣れない動作をしていると、時間がかかるかも知らないけれど、新しい発見があるはずです。
それに、お祭りって人が多いから、一人になりたいときは、混雑した人々の群れに紛れて簡単に一人になれるものですよ。一緒に行く人と、迷子になったときの待ち合わせ場所を予め決めておいたり、スマホで連絡を取り合えば、そんなに心配はないですしね。ただ、事故には巻き込まれないように気を付けてくださいね。
私がこんなにも日本のお祭りに情を感じるのは、たまたま英語の勉強を通して、ある外国人と知り合いになって、その方から「日本は自然が美しい。土地ごとに言葉を持ち(方言のこと)、お祭りなどで文化や伝統を未来に残していく、その精神性がとても好きだ。日本は私の第二の故郷です。」と言っておられたことが外的な最初のきっかけのような気がします。
それから私は考えさせられました。
他の国に日本のようなお祭りがないわけじゃないし、北米・南米なんかを見れば、日本では考えられないような大きなスケールでこのような大きなイベントが開催されています。
一言では言い尽くせないけれど、日本のお祭りは、適度に小さいサイズでまとまりがあるから、その土地の「言い伝え」などを人が人に教えやすいところが良いのではないか、と。お祭りと共に、その地域のコミュニティが残せること、それが日本人の精神的なつながりや絆になっているのではないかと思うのです。おそらく、サバサバしたクールな外国人から見て、日本人の心が温かさに感動した、というのは、そのような側面ではないかと考えました。
私たち日本人には当たり前のことですけれどね。「温故知新」。これから何か新しいことを始めようと思っている方は、ぜひこの時期に昔から日本にある「お祭り」に行って、新しいインスピレーションをもらってきてはいかがでしょうか。