26Dec

調整対象固定資産の転用の調整は、本試験ではときどき出題される論点です。この論点が出たら、ラッキーだと思ってください。確実に得点できるところが分かりやすいからです。
転用の調整の計算過程を思い出してください。転用後の期間に対応する部分の税額だけを調整すればいいのですよね。簡単じゃないですか!
税理士試験の受験を、ともすると私たちは真面目に考えすぎてしまう傾向があるようです。もちろん一生懸命やるから身に付くものなのですが、「合格点を取ること」を目標にするなら、ある程度、要領よく問題の取捨選択をして解いていくことが必要になるのです。
このような姿勢は、もしかしたら学問を純粋に志す人にとっては邪道に感じられるかもしれません。でも、合格してから気になるテーマについては、どこかの研究室に在籍して思う存分調べたり考察したりする時間をつくることはできるのですよ。
目の前にこうして合格するためのノウハウを提供してくれる何かがあるのだったら、素直に参考にして、まずやってみる。そして、サッサと合格してから、自分の好きなことをすればいいんじゃないかしら。そういう考え方だってあります。
税理士試験にはこういった遊び心も大切なことを知って欲しいですね。
国税庁のサイトにも教科書で説明しているような転用の調整についての解説が詳しく公表されています。文言に慣れるという観点から、一度目を通していると良いと思いますよ。→ 課税業務用から非課税業務用への転用・非課税業務用から課税業務用への転用