30Mar

常々思うことですが、若いうちは、銀行にお金を貯めるよりも、自分の可能性を広げるため経験を貯めたほうがいいように思います。
ここでいう「経験」というのは、必ずしも自分の思い通りになるような楽しい経験だけでなく、大恥をかいたとか、失敗して悔しかったとか、思い通りにいかなかったとかいう経験も含みます。
これらの経験の積み重ねは、時として自分の意識を変えてくれます。それと同時に、自分の個性について改めて再認識させてくれるものです。
そして、忙しくて勉強や仕事などを頑張っている人には、バカンスをもっともっと楽しんで欲しいです。自分を空っぽにするような、ゆったりとしたバカンスです。
私たち日本人にはバカンスを楽しむという時間の過ごし方は、まだ浸透していないような感じがしますが、若い人たちを中心に会社員を目指さずに、自分を大切にする生き方が支持されるような風潮を見ていると、「自分を大切にする」なら、もっと「自分の個性」と真剣に向き合ったほうがいいのになぁと思ったりしてしまうのです。
「自分」をしっかり持って働いたり休養を取ったりと有意義な時間の過ごし方をするには、まず自分のことを自分がよく分かっていることが望ましいと思います。
いわゆる「自分探し」ですね。昔から、よく言われていました。本当の自分と出会うこと、自分は本当は何がしたいのかを正確に知ること。そこからが全てのスタートだと思います。
そのためにはどんなことが出来るでしょうか? どんなことをすべきでしょうか?
動的な方法の一つは、旅をすることです。そして、静的な方法には、読書や映画を観るなどがあると思います。
経験を通して様々なことを見たり聞いたり感じたりしていくうちに、意識が浄化され、きっとどんどんナチュラルになってくるでしょう。そして、今でも充分幸せなことに気付けるようになるはずです。
そんな幸せな意識で、これからの受験勉強も続けていってほしいです。税理士試験の受験は長くかかるものだから。時間を投入した時期、傍から見れば、大変な状況であったとしても、本人の意識の中で幸せだったという感じがあれば、ずいぶん後でこの受験時代を振り返った時に、いい思い出になると思いますよ。