22Apr

今の時期だと、多くの受験生は理論暗記に苦労されていると思います。とにかく税理士試験の税法に合格するためには、ある程度「条文を暗記する」ことが必要ですからね。
これまでも効率的な学習方法として、暗記するためのポイントをお伝えして来ました。要約すると、次のとおりです。
1.暗記したい条文をひたすら回転させること。
2.目・耳・手・イメージなど体の全ての機能を使って記憶させること。
3.いったん覚えた条文を間隔をあけずに復習すること。
これらは、受験をテーマに扱っているブログなどでノウハウとして、手を変え品を変え、色んな人たちが伝えているものとほぼ同じです。だから、このポイントは王道のものだと言えるでしょう。
さらに、この王道のポイントに付け加えるならば、時間を短縮するための一工夫をすることです。
多くの税理士試験の受験生は、みんな仕事を持っていたりして限られた時間の中で学習を継続している方が多いのですから、さらに一工夫して時短で効率的な学習をしなければなりません。
さて、皆さんも経験があると思いますが、何か読み物を音読していると時間がかかりますよね?時短学習のためには、音読から入って黙読へ切り替えていくとよいと思います。
音読するときは、正確に読まないといけませんから、漢字の意味や読み方、耳で聞いた感触、音の響き・・・など全てを味わいながら理解していると思います。このとき、出来るだけ身体のなかに印象を残すようにしましょう。
次に、頭に叩き込む、最初の入口のところでは、このような身体を使った覚え方も大いに有効だと思うのですが、ある程度慣れてきたら、黙読によって時間を節約して復習して回転数を上げるほうにシフトするようにしましょう。
さらに、回転数が上がってきたら、そんなに負荷を感じることなく、覚えるべき条文の題数を増やすことができるようになります。たとえば、課税の対象 → 非課税取引 → 免税取引 → 課税標準 → 仕入税額控除 → 納税義務 ・・・というように一連の流れの中で一気に回転させることができるようになります。
そうしたら、儀式みたいに、毎日、学習を始める前には必ず回転させるようにするのです。まるで準備運動みたいな感覚で。 そうすると、これだけのことをやっても、たった10分くらいで終えるようになります。
自然と、覚えた条文を間隔を空けずに何度も復習することができるという状態を作れるようになります。
これが、これから税理士試験の本番に向かっていくプロセスの中で一番効率的な学習方法だと信じています。3月・4月から消費税法の学習を始めた方でも、合格する可能性は充分にあります。ぜひ取り入れてみてくださいね。(^_-)-☆